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PANTA’X WORLD 2018 ~SPRING TOUR~(PANTA SOLO)4/4(水)高槻 Music Square 1624 TENJIN 写真レポート

PANTA’X WORLD 2018 ~SPRING TOUR~(PANTA SOLO)4/4(水)高槻 Music Square 1624 TENJIN 写真レポート

2018年4月8日
ライブレポート, PANTAレポート

PANTA’X WORLD 2018 ~SPRING TOUR~(PANTA SOLO)

4/4(水)高槻 Music Square 1624 TENJIN

 

 

 

 

 

 

1  まるでランボー

2  タンバリン

3  スワンの涙

4  だからオレは笑ってる

5  それでもわたしは

6  時々吠えることがある

7  BLOCK-25 AUSCHWITZ

8    メール・ド・グラス~エーデルワイス

9  夜と霧の中で

10  ナハトムジーク

11  7月のムスターファ

12  雨の化石

13  プラハからの手紙

14  GOOD MORNING BLUES

15     落ち葉の囁き

16  さようなら世界夫人よ

 

 

PANTA’X WORLD 2018 ~SPRING TOUR~(PANTA SOLO)4/3(火)@豊橋 club KNOT 写真レポート

2018年4月8日
ライブレポート, PANTAレポート

PANTA’X WORLD 2018 ~SPRING TOUR~(PANTA SOLO)

4/3(火)@豊橋 club KNOT

 

 

 

 

1  鉄橋の下で

2  タンバリン

3  恋はもうたくさん

4  だからオレは笑ってる

5  それでもわたしは

6  さようなら世界夫人よ

7  風の旅団

8  メール・ド・グラス

9  夜と霧の中で

10  ナハトムジーク

11  7月のムスターファ

12  ラヴ・マイナス・ゼロ

13  Will You Still Love Me Tomorrow

14  落ち葉の囁き

15   As Tears Goi By

16  万物流転

17  裸にされた街

新宿歌舞伎町『ROCK CAFE LOFT is your room』のオープニング・ナビゲータに

2018年3月21日
ライブレポート, PANTAレポート

新宿ロフトを初めとするライヴハウスを運営し、ロフトプラスワンでトークライヴハウスというジャンルを開拓したロフトプロジェクトが新たに立ち上げたのはロック喫茶&居酒屋。“ロックを喋る“がキーワードの新たな音楽空間だという歌舞伎町の新店舗“ROCK CAFE LOFT is your room”のグランドオープンにPANTAがナビゲーターとして登場した。

開店初日に“終宴“かよ、と言わんばかりに「THE END」が流される中、サミー前田と共にPANTAがブースに入る。この日はアナログレコードが持ち込まれ、サミー前田がプレイしPANTAが“ロックを喋る“、『あの時代、なぜロックが必要とされたのか?』と題したイベントである。

ロック喫茶のオープニングに相応しい、熱く激しいMC5「Ramblin’ Rose」「Kick Out The Jams」の後は、PANTAが流れに任せて頭脳警察結成以前からのエピソードを次々に披露していく。弘田美枝子のバックバンド、MOJOのオーディション代わりに歌ったTHEMの「Gloria」、ミュージカル『ヘアー』日本版や頭脳警察の発売禁止・発売中止勧告に纏わるエピソードまで辿り着いたところで一旦休憩に入る。

後半には頭脳警察「まるでランボー」とその原曲、ブリジット・フォンテーヌ「ランボーのように」の聴き比べも行われ、バルバラ「黒い鷲」を挟んでPANTAの提供曲など関連作品が次々とスピンされていった。ここでも杏里に書いた「白いヨット」へのバルバラの影響や、PANTA&HALのメンバーが参加した芸能山城組「響」と後にレコーディングされた「Audi80」の類似性など、興味深い話が惜しげもなく開陳されていく。

阿久悠の詞にPANTAが曲をつけたビートたけし「BE COOL」などの曲では客席から万雷の拍手が巻き起こり、改めてPANTAのポップセンスが露わになっていく。質問コーナーを挟みつつ最後は内田裕也版「コミック雑誌なんかいらない」で締め。終演後には入場者数が69名だったという知らせがもたらされ、まさにロック(69)カフェ・ロフトの門出を祝う夜となったのである。

 

2018年3月20日 ROCK CAFE LFT is your room

ROCK CAFE LOFT – GRAND OPENING SPECIAL DAY –

「あの時代、なぜロックが必要とされたのか?」

出演 : PANTA / サミー前田

playlist :

PANTA – 終宴 The End

MC5 – Ramblin’ Rose ~ Kick Out The Jams

Them – Gloria

Hair (The Original Broadway Cast Recording) – I Got Life ~ Hair

Hair (The Original Broadway Cast Recording) – Frank Mills

頭脳警察 – イントロダクション~世界革命戦争宣言

頭脳警察 – 銃をとれ!

—

The Rolling Stones – 19th Nervous Breakdown 19回目の神経衰弱

Brigitte Fontaine – Comme Rimbaud ランボーのように

頭脳警察 – まるでランボー

Barbara – L’Aigle Noir 黒い鷲

杏里 – 白いヨット

堀ちえみ – 幼な馴染み

芸能山城組 – ガンダーラ

芸能山城組 – 宇宙戦艦ヤマト

芸能山城組 – 「響」芸能山城組組歌

ビートたけし – BE COOL

石川セリ – Moonlight Surfer

チェッカーズ – 裏どおりの天使たち

内田裕也&1815ロックンロールバンド – コミック雑誌なんかいらない

佐賀~東京~シカゴを結ぶブルース 佐野マサル東京ライヴにPANTAが登場

2018年3月21日
ライブレポート, PANTAレポート

 

SMF(サガンミュージックフェスティバル)の発起人であり、頭脳警察初代マネージャーの甥に当たる佐賀在住のギタリスト、佐野マサルが3日間東京でライヴを行った。その最終日のゲストとしてPANTAが登場し、ブルースからロックンロールまで呑み込んだようなセッションが繰り広げられたのである。

前半は佐野マサルと松川純一郎の双頭バンド、といった様相のブルース・セッション。松川と尾形慶次郎、小野秀夫の3名は“Proper Job”というトリオでも活動しており、コンビネーションはバッチリ。小野のドラムはジャズの匂いが残る、シカゴ・ブルースが電気化された頃の雰囲気を醸し出しているし、尾形のベースはバンドの屋台骨をしっかり支えながら時折スラップも交えて彩りを添えていく。フロントはふたりともストラトだったが、佐野はやや硬質で歯切れがよく、松川は艶やかな音色で流麗さが勝る、と言った具合に似て非なる個性を打ち出してきた。

お馴染みの「T-Bone Shuffle」やハウリン・ウルフの「Tell Me」といったブルースのスタンダードと、佐野のオリジナル「Totally Blue」「Nasty Woman」が入り混じる選曲だが違和感はない。それは決して演奏が本場のブルースのようだから、などということではなく、この四人が佐賀~大阪~東京~ニューオーリンズ~シカゴまで貫くような独特の訛り、個性豊かなブルースを奏でていることに他ならないからだと感じ入る。

しばしの休憩を挟み、再び4人で2曲ほど演奏されるとスペシャル・ゲスト、PANTAが呼び込まれる。チャック・ベリーのナンバーで、アニマルズやローリング・ストーンズでも知られる「Around And Around」、ゼムの「One More Time」とPANTAが頭脳警察結成以前に親しんでいたであろう、黒っぽい世界が展開する。もちろん「青い烏のブルース」も披露され、佐野・松川のギターがここぞとばかりに唸りを上げた。続けて妹尾隆一郎に捧げた「ロックもどき」、またもやギターバトルが繰り広げられた「悪たれ小僧」、最後には「コミック雑誌なんかいらない」まで飛び出した。

鉄壁のアンサンブルと言うよりも、自由度が高くツボを押さえまくったバンドの音の中で、ギターも抱えず気持ち良さそうに歌うPANTAというのも実は珍しい。ロック屋PANTAのアナザーサイドが引き出されたこの日のライヴは4人に戻ったアンコール、思わずマディが甦ってきそうな「Got My Mojo Working」で締め。PANTAも客席に戻り、楽しそうに盛り上がっていたのであった。

2018年3月8日 四谷ブルーヒート

佐野マサル(g,vo) / 松川純一郎(g,vo) / 尾形慶次郎(b) / 小野秀夫(dr)

guest : PANTA(vo)

<PANTA, 佐野マサル, 松川純一郎, 尾形慶次郎, 小野秀夫>

Around And Around (Chuck Berry)

One More Time (Van Morrison)

青い烏のブルース

ロックもどき

悪たれ小僧

コミック雑誌なんかいらない

どうせ 俺たちゃ 三文役者! 出逢いのときめきは今もここにある 〜 三文役者 vs PANTA

2018年3月21日
ライブレポート, PANTAレポート

 

三文役者の花之木哲とPANTAとの出会いは1974年頃に遡る。頭脳警察が音楽を担当した三原元主宰の芝居『ロック・サド・イン・ジャパン』の主演俳優として出会い、その後ロック・ミュージカル上演事務所“UN HAPPYな私達“を立ち上げ、『エクスキューズ・ユー』(1975年)『コルト76』(1976年)のためにPANTAと楽曲を共作することになる。これらの楽曲の中からPANTAのソロ・アルバムに「EXCUSE YOU」「三文役者」「走れ熱いなら」「ガラスの都会」「あやつり人形」「追憶のスーパースター」が収録され、花之木自身も1977年に頭脳警察のベーシスト、石井正夫らとバンド“三文役者“を結成する。長い活動休止期間を経て2014年に頭脳警察との対バンというかたちで三文役者を復活させたことも記憶に新しいところだ。現在は結成時の石井正夫をはじめとする歴代メンバーに新たに青木丈征を加えたラインナップとなっている。

このようにPANTA/頭脳警察との関わりが深い花之木哲/三文役者だが、両者の本格的な共演は意外にも今回が初めてということらしい。第一部はクリス・インペリテリの「Somewhere Over the Rainbow」が流れる中、三文役者が登場。ハネるドラムに腰が据わったベース、ストラトとレスポールのツインギター、ハイトーンとタメが効いたヴォーカル。70年代ハードロックを体現したようなステージが繰り広げられた。復活後もリハーサルとライヴを繰り返し、バンドが充実期に入っていることが感じられる。5人体制になってからレコーディングされたアルバム『魂』に収録された「悪魔の誘い」「Hold On My Way」「怒雨降り」などでさえ、更に一段高みに上ったような印象だ。揺らぎも含めた音の塊が客席に投げつけられたり、その中からレスポールのトーンが浮かび上がってきたりと、惹きつけられる場面が次々と訪れていったのだ。終演後花之木が「もっと削ぎ落としたいんだけどね」と言っていたように、三文役者はこの場所に留まらずまだまだ転がり続けてくれるようだ。

第二部はPANTAソロからスタート。先日急逝した大杉漣に捧げるように歌われた、映画『天使に見捨てられた夜』の挿入歌「雨の化石」がいきなり涙腺を刺激してくれる。演劇出身の花之木哲が如何にもロッカーな佇まいで言葉を吐き出していたのに対して、ロック屋のPANTAが台詞を語るように歌の世界を表現していたのは面白い対比だ。花之木との共作「EXCUSE YOU」が早くも披露され、「Good Morning Blues」で弾き語りを終えると、三文役者のメンバーが呼び込まれる。

PANTAと花之木哲による長めのMCを挟んでセッションが始まった。「ガラスの都会」や「あやつり人形」がとてもヘヴィに変貌している。それともこちらのアレンジがオリジナルに近いのだろうか?「あやつり人形」で花之木が歌う箇所は『走れ熱いなら』とは別ヴァージョン。「コルト’67」のエンディングでPANTAがテレキャスターを抱え、「悪たれ小僧」へ雪崩れ込む。あっという間にエンディングを迎え、どこか「屋根の上の猫」を髣髴とさせるイントロに導かれたのは「回転木馬」。PANTAのヴォーカルで聴くとまた新鮮だ。メンバーはステージを降りず、そのままアンコールに突入すると始まったのはやはりこの曲しかないだろう、「三文役者」。

花之木哲とPANTAの長きに渡る関係性と、未だ現役で在り続ける力強さに満たされた3時間はこれで大団円。果たして次の展開はあるのだろうか…?

2018年3月2日 原宿クロコダイル

~ 出逢いのときめきは今もここにある ~

三文役者 vs PANTA

・三文役者 : 花之木哲(vo) / 石井正夫(b) / ちぇり~(g) / さとっちょ(dr) / 青木丈征(g)

・PANTA(vo,g)

第一部

<三文役者>

第二部

<PANTA>

・雨の化石

・まるでランボー

・Love Minus Zero / No Limit

・EXCUSE YOU

・落ち葉のささやき

・裸にされた街

・Good Morning Blues

<PANTA+三文役者>

・You Send Me ~ 追憶のスーパースター

・ガラスの都会

・あやつり人形

・コルト’67

・悪たれ小僧

・回転木馬

アンコール

<PANTA+三文役者>

・三文役者

「季節のよろめきに身をまか」せない人々の集い PANTA 68-year-old Birthday Party

2018年2月12日
ライブレポート, PANTAレポート

PANTA68歳の誕生日を祝い、頭脳警察結成50周年イヴも兼ねたパーティが開かれた。告知が開催直前にずれ込んだにも関わらず、会場となった渋谷ラ・ママにはファンクラブ会員を始め、音楽関係や映画・演劇、出版業界に学界、ジャーナリストからアイドル界隈に至るまで、多方面に亘るPANTAの仲間が大勢詰めかけたのである。

パーティの冒頭、乾杯の音頭に立ったのは元・オックスのギタリスト、岡田士郎。頭脳警察結成以前のPANTAが一時期所属したホリプロの先輩である。「ハッピー・バースデイ!」の声に合わせて来場者に配られていたクラッカーが一斉に鳴らされ、宴が始まった。

しばしの歓談の最中、PANTAと交流があるアイドルグループ、アップアップガールズ(仮)から賑やかなビデオメッセージが届けられる。この後、映画『いぬむこいり』でPANTAと共演した有森也実が登壇し、歌だけでなく「ナレーションとか役者とか、もっともっとPANTAさんの声が聞きたい!」という熱い言葉を添えて花が贈られた。続けてアップアップガールズ(仮)の元メンバー、仙石みなみも花束を抱えてステージに上る。

花束贈呈コーナーが終わると、ゲストとPANTAによるトークコーナーに突入する。最初に客席から呼び込まれたのは、社会学者で首都大学東京教授の宮台真司。PANTAが「先生、最近口が悪過ぎるよ」と口火を切ると、直ぐにとめどなく溢れ出すパンクな発言で応える。「騒がないと世の中変わらないんだよ」と自分の立ち位置と世の中への苛立ちを表明しながら話は尽きず、時間になると自らステージを降りる。次のゲストは映画『カムイ外伝』にPANTAを起用した崔洋一監督。内田裕也のエピソードからPANTAとの出会い、この日来場していた映画監督の瀬々敬久、片嶋一貴両名との交流まで、こちらも話は尽きない。最後のゲスト、ジャーナリストでマセラティ・クラブ・オブ・ジャパン代表の越湖信一が、イタリアのモデナにあるエンツォ・フェラーリ・ミュージアムでライヴをやって欲しいとPANTAにエールを送り、トークコーナーが終了。

パーティも佳境を迎え、ゲストライヴに突入する。まずPANTAとはグラムロック・イースターやUNTI X’masで長年共演している、マルコシアス・バンプ~AKIMA&NEOS~Rama Amoebaのアキマツネオがアイドルグループ、チャオ ベッラ チンクエッティ(元・THE ポッシボー)の橋本愛奈と登場、T.Rexのトリビュート・アルバムでデュエットした「Life’s A Gas」をライヴ初披露した。吉開りりぃはGONZOが奏でるキーボードにのせてオリジナル曲「鈍光」を情感たっぷりに歌い上げる。

ここでパーティを企画したラ・ママのプロデューサー、石塚明彦が登場。昨年、一昨年と頭脳警察合同生誕祭が開催されるも先頃閉店となった新宿JAM最後の店長であり、かつてPANTAがプロデュースしたバンド、太陽の塔のドラマーである。石塚が太陽の塔時代の盟友、井垣宏章を紹介すると彼らのデビュー曲「明日の歌」を相変わらずのしつこいパフォーマンスで客席を巻き込み強引に盛り上げていく。

このコーナー最後に登場したのは、PANTAとは2月1日に初めて会ったばかりだという冨田麗香。井垣とは逆に最初のワンフレーズで客席をがっちりと掴み、中島みゆきの「時代」を見事に歌い上げたのだった。

セットチェンジの間に鈴木慶一と佐野史郎、PANTAがステージに上り再びトークの時間となる。この3人に遠藤賢司を交えたメンバーでカラオケへ行った話が披露された後、プレゼント争奪じゃんけん大会となる。目玉はPANTA家の倉庫から出てきたという、埃を被った年代物のガットギターとヤマハのフォークギター、赤ラベル!

いよいよPANTAのミニライヴが始まり、1曲目は先頃亡くなったフランス・ギャルの「Bonsoir John-John」。2曲目のボブ・ディラン/ザ・バンド「アイ・シャル・ビー・リリースト」は映画『いぬむこいり』公開記念イヴェント「勝手にPANTA」で披露された、片嶋一貴監督による日本語詞のヴァージョン。映画で共演した勝手にしやがれの武藤昭平と交互に歌い、鈴木慶一がコーラスをつけるというまさにこの夜ならではの組み合わせが実現した。

PANTAが最後に歌った「さようなら世界夫人よ」、これまで「地面に這いつくばっても生き抜く」というヘルマン・ヘッセの意志を感じながら歌っている、と何度も語っていたが、最近になって旅立ってしまった仲間たちへの餞の意味が加わってきたように思えてならない。残された人間が「君たちの分まで生きる」などと安っぽい台詞を並べたてるようなものとは一線を画す、「君たちのことを思いながら、自分に与えられた時間を精一杯生きる」と宣言したような、68歳のPANTAにしか歌えない表現に達しているように感じられたのである。

パーティは再び登壇した崔洋一監督の挨拶で大団円。監督の言葉を借りれば「季節のよろめきに身をまか」せない人々の集いは盛会のうちに終了した。退場時にはPANTAが来場者ひとりひとりに記念の品を手渡しするというおまけつき、頭脳警察結成50周年に向けて弾みがついた夜だった。

2018年2月5日 渋谷 La.mama
50周年イヴParty ~PANTA 68-year-old Birthday Party

<乾杯>
挨拶:岡田士郎(ex.オックス)

<花束贈呈>
挨拶:有森也実、仙石みなみ(ex.アップアップガールズ(仮))

<トーク>
宮台真司(社会学者、首都大学東京教授)×PANTA
崔洋一(映画監督)×PANTA
越湖信一(ジャーナリスト、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン代表)×PANTA

<ゲストライヴ>
アキマツネオ(Rama Amoeba)×橋本愛奈(Ciao Bella Cinquetti) – Life’s A Gas(T.Rex)
吉開りりぃ×GONZO – 鈍光(吉開りりぃ)
井垣宏章(ex.太陽の塔) – 明日の歌(太陽の塔)
冨田麗香 – 時代(中島みゆき)

<トーク>
鈴木慶一×佐野史郎×PANTA

<プレゼントコーナー>

<PANTAミニライヴ>
– Bonsoir John-John(France Gall)
– I Shall Be Released(Bob Dylan/The Band/日本語詞:片嶋一貴) with 武藤昭平, 鈴木慶一
– さようなら世界夫人よ(Hermann Karl Hesse/頭脳警察)

<エンディング>
挨拶:崔洋一

エンケン、ありがとう! 「生誕71年 エンケン祭り ~追悼・遠藤賢司~」に頭脳警察が登場

2018年2月12日
ライブレポート, 頭脳警察レポート

遠藤賢司が旅立ってからおよそ3ヶ月、追悼と生誕71年を兼ねて今年も「エンケン祭り」が開かれた。会場となった渋谷クラブクアトロはスタンディングの観客で超満員、開演後に開放されたロビーには祭壇と展示スペースが設けられ、こちらにも多くのファンが詰めかけた。

PANTA、TOSHIとエンケンとの交流は70年代初頭にまで遡る。とくにTOSHIは1972年のアルバム『嘆きのウクレレ』収録の「プンプンプン」にコンガで参加し、1991年の再結成頭脳警察「自爆」直後にはエンケンバンドに正式加入、以後26年に亘ってエンケンと行動を共にしたのだった。

この日のステージには縁のミュージシャンが次々と登場し、思い出を語り歌ったのだが、『ちゃんとやれ!えんけん!』というアルバム名ではないが、誰もが「ちゃんとやる」ことでしかエンケンには届かないと思っていたような、渾身の演奏が続いたのである。

例を挙げれば大友良英が「夜汽車のブルース」のつもりで演る、と言って轟かせたノイズ・ギターの喧しさと優しさはまさにエンケンの両極を現わしていたし、山本恭司が奏でる「夢よ叫べ」はエンケンのメロディーの美しさを増幅させていた。また湯川潮音がギターを抱え、藤原マヒトのアコーディオンと徳澤青弦のチェロを従えて歌った「裸の王様」は、エンケンへの思いを抑えようとしても溢れ出てくるような、美しさと力強さを併せもった出色の出来となっていたのである。600

そしてライヴが中盤に差しかかった頃、ステージにコンガがセットされ、TOSHIが姿を見せる。少し遅れてPANTAが現れ、一言のMCも無くギターをかき鳴らすと続けてTOSHIがコンガを打ち鳴らす。告知では「PANTA」「石塚俊明」としかクレジットされていなかったが、「頭脳警察」の登場だ。ライトが赤くふたりを照らす中、「銃をとれ!」。最近では珍しくTOSHIが立ったまま手数も多くコンガを叩き、PANTAのギターはかなりラフだ。エンケンと出会った頃のふたりはこんな感じだったのだろうか、と思わせる。会場の温度を上げたまま、続けざまに「さようなら世界夫人よ」。TOSHIのコンガが自在に踊り、PANTAの声も次第に熱を帯びていく。歌い終わるやPANTAが「どうもありがとう。石塚俊明、頭脳警察でした。エンケン、ありがとう!」と言い残し、あっという間に退場したのも実に彼ららしい餞となった。

頭脳警察の後もエンケンと同じ時代を生きたミュージシャンが続く。あがた森魚の「冬のサナトリウム」という選曲に意味深いものを感じ、鈴木慶一の「塀の上で」と「雨上がりのビル街」のマッシュアップに驚かされ、湯川トーベンと森信行を伴った鈴木茂のエンケンとは真逆の端正なフィードバックに唸り、息つく暇もない。更には細野晴臣まで登場し、エンケンから貰い受けた猫の歌である「寝図美よこれが太平洋だ」を披露し会場の暖かい拍手を浴びていた。遠藤兄弟の弟、遠藤ミチロウは「夜汽車のブルース」の間に「おやすみ」を挟み込む荒業でやはりエンケンの静と動を体現したのである。

ここで飛び入りゲスト、シーナ&ロケッツがステージに上がると会場がどよめく(どうやらPANTAの仲立ちで急遽出演が実現したようだ)。鮎川誠が昨年NHKに出演した際にエンケンからメールが届いたというエピソードを披露し、そのラジオでも歌った「ホラ吹きイナズマ」をブチかます。この日いちばんと言っていい盛り上がりの中、鮎川が「エンケンさん!天国と地上で、ロックでつながっとるけんね!」と語りかけると万雷の拍手が巻き起こった。

本編最後を任されたのはフラワーカンパニーズ。昨年のエンケン祭りでエンケンと共演した「東京ワッショイ」のことを客も覚えていたのか、メンバーが引っ込んでもワッショイ・コールが止まず、そのままアンコールへ突入する。

エンケンバンドの湯川トーベンと石塚俊明、そして鈴木茂、フラカン竹安という布陣で「不滅の男」が始まった。鈴木茂のイントロに続いてトシの雷のようなドラムが響き渡る。トーベンが歌い、山本恭司がギターで加わる。2番はミチロウが歌い、そして出演者全員がステージに雪崩れ込んできたとき、46年振りに和解したPANTAと細野が手に手をとって現れたのである。

3番はPANTAが歌い、口上、四股とエンケンに倣ってお約束が続く。トーベンが中空を見上げて「遠藤賢司!」と叫ぶと会場からも「エンケン!」と合いの手が入った。演奏が終わるとトーベンが出演者、招待したゲストを紹介して大団円。出演者がステージから退場する中、トシがトーベンを呼び止め、改めて「エンケンバンド、ありがとうございました」と挨拶してようやく大きな句読点が打たれたのである。

そして誰もいなくなったステージにアコギとマイクがセットされ、「夢よ叫べ」のライヴ音源が流される。じっと聴き入る観客、そして曲が終わり、音源の拍手と客席からの拍手が入り混じる中、場内が明るくなっていったのであった。

2018年1月31日 渋谷・クラブクアトロ
「生誕71年 エンケン祭り ~追悼・遠藤賢司~」
細野晴臣・鈴木茂・鈴木慶一・あがた森魚・ PANTA・石塚俊明・湯川トーベン・遠藤ミチロウ・大友良英・山本恭司・佐野史郎・原マスミ・大槻ケンヂ・曽我部恵一・フラワーカンパニーズ・湯川潮音・森信行・藤原マヒト・徳澤青弦・シーナ&ロケッツ(飛び入り)

<頭脳警察[PANTA(vo,g)・TOSHI(conga)]>
・銃をとれ!
・さようなら世界夫人よ

<エンケンバンド[石塚俊明(dr),・湯川トーベン(b,vo)]・鈴木茂(g)・竹安堅一(g)・山本恭司(g)・遠藤ミチロウ(vo)・PANTA(vo)>
・不滅の男(アンコール)

エンケンの誕生日に慶応三田祭事件を総括 頭脳警察、はちみつぱいと46年振りに共演

2018年1月17日
ライブレポート, 頭脳警察レポート

慶応三田祭事件と呼ばれる頭脳警察のステージ・ジャックについて、PANTAは自身のfacebookで以下のように記している。長くなるが頭脳警察サイドの「証言」として引用する。

“その日、時間の押した2つの学園祭をこなし次の慶応三田祭に遅れて着いた頭脳警察、主催の風都市から頭脳警察のやる時間はないよと言われ、では仕方ないと帰ろうとすると、トシがこのまま帰るのかよと言う、それもそうだな、やるかと踵を返すと、まわりを囲んでいた黒へル軍団があっという間に校内へ散っていった。ステージでは、はちみつぱいが演奏し、その後ろでは、はっぴいえんどが出番を待ちながらストレッチしているのを見ながら、下手ステージサイドの校舎で腕組みして立ち、はちみつぱいの終わるのを無言で待つ頭脳警察、そして、はちみつぱいの演奏が終わるなりステージに上がり、すばやく黒へル軍団がステージを取り囲み、ほぼ一時間強演奏し続けたのだった…♪”

 

1971年11月6日、慶應義塾大学三田校舎中庭特設ステージで行われた三田祭前夜祭での一幕である。ちなみに告知されていた出演者は以下の通り。

乱魔堂、友部正人、斎藤哲夫、裸のラリーズ、頭脳警察、はっぴいえんど、遠藤賢司、あがた森魚&蜂蜜麺麭、吉田拓郎、豊田ゆうぞう (チラシ掲載順、原文ママ)

頭脳警察がステージを降りた後、はっぴいえんどは1曲だけ演奏してその場を去ったという。この日から46年振りに再び頭脳警察とはちみつぱいが相見えることになったのである。

当時の野外ステージとはうって変わり、元々は映画館だった名残か、座り心地の良い椅子が観客で埋め尽くされ、スクリーンに「蜂蜜ぱい」とゲバ文字が映し出される中、大所帯となったはちみつぱいが姿を現わした。はちみつぱいは2015年末に行われた「鈴木慶一ミュージシャン生活45周年記念ライブ」に歴代メンバーと故かしぶち哲郎の息子、橿渕太久磨というラインナップで復活し、その後夏秋文尚を迎えたツインドラム体制でライヴやあがた森魚とのレコーディングを重ねている。この日は残念ながら橿渕太久磨は出演せず、8人編成で演奏が始まった。まずインプロビゼーションからスタート、夏秋のドラムが力強くビートを刻み、どこか浮遊感の漂った2年前と比べてアンサンブルが纏まってきて、拡散するよりも収斂していくような印象が強い。途中、鈴木慶一がエレキからアコギに持ち替え、本多信介の合図でテンポアップするが、再び慶一がエレキに戻したところで和田博巳のベースラインが「こうもりが飛ぶ頃」へと導いていく。慶一、駒沢裕城、武川雅寛、渡辺勝の4人が歌い、さらに耳があちらこちらに持っていかれるよう。

 

 

あがた森魚&はちみつぱいのアルバム『べいびぃろん(BABY-LON)』に収録された「虫のわるつ」を渡辺勝が歌った後は、1973年作『センチメンタル通り』からのナンバーが続く。「塀の上で」の冒頭で渡辺勝がおもちゃのガラガラを振っている姿が風貌と相まって妙におかしいのだが、音に違和感がないのが不思議だ。また、慶一のMCで1988年にはちみつぱいが再集結し、解散コンサートを行うに当たって頭脳警察とのツーマンを希望していたということが明かされる。当時はまだ頭脳警察も再結成前で共演とは成らなかったのだが、そこから30年越しに実現したということも合わせると、今回はやはり歴史的な「事件」だと言えよう。最後は再び渡辺勝がヴォーカルをとった「アイ・ラヴ・ユー」と「ぼくの倖せ」が続けて演奏され、このセット終了。

長いインターバルを挟んで今度はスクリーンに「頭脳警察」のゲバ文字が浮かぶ中、PANTA、TOSHIと騒音寺からNABE、TAMUが登場。

TOSHIがドラムセットに座り、NABEとTAMUがエレキギターを構える。はちみつぱいのインプロに対抗するかのように強烈なドラムとノイジーなギターが重なる。一旦落ち着いたところでPANTAが寺山修司「アメリカよ」を朗読する中、TOSHIが本領発揮とばかりにドラムを縦横無尽に叩きまくる。近年は俳優業や朗読など活動の幅を広げているPANTAと、以前から舞踏や演劇、朗読等々とのさまざまなコラボレーションが多いTOSHIが最近の成果を披露し合っているような素晴らしさ。ふたりとも感情を込め過ぎることなく、ふくよかに物語を進めていく。「アメリカよ」が終わるとPANTAがゼマイティスのエレアコで「時代はサーカスの象にのって」のイントロを奏で、TOSHIはパーカッションのセットへ移る。NABEのスライドも効いているが、ここでのTOSHIも歌の世界に寄り添い、コンガやボンゴを時に優しく撫でるように鳴らしていく。そして曲が終わる頃にはすっかり頭脳警察がステージをジャックしてしまっていたのである。

 

NABEがステージを去り、騒音寺のリズム隊、KOHEY、AYATAを加えてバンドセットが始まる。「風の旅団」ではまだフロントのふたりと噛み合っていなかったが、PANTAのギターから始まった「銃をとれ!」でのベースとドラムは『セカンド』の空気を再現し、徐々に会場の温度を上げていく。

「歴史から飛び出せ」でのTOSHIのタンバリン、再び登場したNABEのハープは曲に新たな一面をもたらしていたが、他の曲も含めて騒音寺のプレイが一本調子に聞こえてしまったのはやや残念なところ。しかしながらそこを補って余りあるのがもうすぐ68歳になるふたりで、説得力が増したPANTAのヴォーカルと曲にさまざまな表情をつけていく変幻自在のTOSHIのプレイに頭脳警察50周年に向けての期待は高まるばかり。「悪たれ小僧」でもオリジナルのフレーズが織り込まれ、バディ・ホリー~ローリング・ストーンズの「Not Fade Away」を挟み込んだPANTAが手拍子を続ける客席を煽ると「ベロベロバー!」の大合唱。

騒音寺が退場し、三田祭と同じ二人編成となって「さようなら世界夫人よ」と「万物流転」。PANTAとTOSHIの描く世界のなんと素晴らしいことか。綻びがないわけではないが、リズムの揺れ方、緩急のつけ方、そして中空に放り投げられた芳醇な音の礫。PANTAの全てを包み込むような声に、TOSHIも歌い、叩くことで彩りを添えていく。すっかりロマンティシズムの世界に塗りつくされたステージは再び(三度目、か)頭脳警察にジャックされたのである。

アンコールに突入すると騒音寺に敬意を表したのか、祇園祭の出囃子に乗ってPANTAと鈴木慶一がステージに登場し、慶応三田祭事件についての証言を始める。総括が続けられる中、徐々に全ての出演者が顔を揃え、慶一が「騒音蜂蜜警察です!」と紹介すると、「はいからはくち」が始まる。そう、はっぴいえんどが三田祭で演奏した、そのたった1曲をはちみつぱいと頭脳警察が受け継いでいるのである。しかも慶一のアレンジにより「コミック雑誌なんかいらない」がマッシュアップされ、PANTAと歌い分けていく。途中のソロ回しでは渡辺勝がまたもやリコーダーという飛び道具を出し、混沌さに拍車をかけていった。なおこのアンコールの模様を鈴木慶一はTwitterでこう振り返っている。

”はちみつぱい、頭脳警察ライヴ一昨日終了。感慨深いぞ。アンコール出囃子は「京都シティはいからブギー」。アンコール曲「絶対死なないはいから俺にはコミック雑誌なんていらないはくち」演奏、騒音警察ぱいでした。観に来てくれた皆さんありがとうございました。k1“

演奏が終わると全員が一列に並び、慶一の「写真撮っていいよ!」の言葉に合わせて会場に流されたのは遠藤賢司の「歓喜の歌」。そう、この日はエンケン71歳の誕生日だったのである。俯く者、天を仰ぐ者、ステージ上で様々な表情が交錯する中、武川がヴァイオリンを弾いている。慶一が「ハッピー・バースデイ!」と叫び、曲が終わった。このとき、ようやく三田祭事件は総括されたのである。600

 

 

2018年1月13日 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
第七回 真夜中のヘヴィロック・パーティー・プレゼンツ
出演:はちみつぱい、頭脳警察
・はちみつぱい(岡田徹 / 駒沢裕城 / 鈴木慶一 / 武川雅寛 / 夏秋文尚 / 本多信介 / 渡辺勝 / 和田博巳)
・頭脳警察(PANTA / TOSHI + NABE / TAMU / KOHEY / AYATA from 騒音寺)

<はちみつぱい>
こうもりの飛ぶ頃
虫のわるつ
土手の向こうに
センチメンタル通り
堀の上で
月夜のドライヴ
アイ・ラヴ・ユー
ぼくの倖せ

<頭脳警察>
(PANTA, TOSHI + NABE, TAMU)
アメリカよ
~時代はサーカスの象にのって

(PANTA, TOSHI + TAMU, KOHEI, AYATA)
風の旅団
銃をとれ!
少年は南へ

(PANTA, TOSHI + NABE, TAMU, KOHEI, AYATA)
歴史から飛び出せ
サラヴレッド
悪たれ小僧

(PANTA, TOSHI)
さようなら世界夫人よ
万物流転

<All Cast>
はいから雑誌なんかはくち(はいからはくち + コミック雑誌なんかいらない)

<Closing : 歓喜の歌(遠藤賢司)>

写真 シギー吉田

ゴージャスな「ふざけるんじゃねえよ」渋さ知らズの新春恒例ライヴにゲスト出演

2018年1月15日
ライブレポート, PANTAレポート

 

渋さ知らズの新春恒例ライヴ。PANTAは2016年にも出演しているが、このときはデヴィッド・ボウイが亡くなった直後のことで、ステージに現れるとMCも無しに「Space Oddity」をワンコーラス弾き語りで歌った後、渋さ知らズとの「まるでランボー」に雪崩れ込んでいったのだった。

今年は開演時間を少し過ぎた頃ステージに不破大輔がふらりと現れ、「考えが変わったのでこの演奏から始めます」と予定外のドラム×3+ベース(ヒゴヒロシ)の強烈なインプロからスタート。ひと段落するとようやく本来は初っ端に出る筈だったPANTAが呼び込まれ、ソロコーナーは前日に訃報が流れたフランス・ギャルの「Bonsoir John-John」を弾き語りから。そして「メール・ド・グラス」「ナハト ムジーク」と『クリスタルナハト』からの曲が続く。O-EASTのフロアを埋めた客が立ちつくしたまま聴き入る中、「ナハト ムジーク」の途中でヴァイオリンともエレクトロともつかない音が聴こえてきたと思ったらPANTAの斜め後ろに石渡明廣が陣取り、ギターを弾き始めていた。後からわかったことだが、これも予定外のことだったそうだ。「七月のムスターファ」に先立つPANTAのMCは早口でまくし立てるようだったが、これがまるで曲のイントロダクションのようで、妙なスピード感を保ったままこのセットが終了。

そして渋さ知らズ大オーケストラのセットに突入していったのだが、不破大輔や渡部真一が演奏しているのはミュージシャンだけではない、楽器を弾くことだけが音楽じゃないんだ、皆も参加してくれ、といったことを何度か口にしていたように、先のPANTAも含めてこの空間、この時間に起こったこと全てが音楽だと言えるようなライヴが繰り広げられていったのだ。曲の切れ目がなく、歌が終わりビッグバンド風の演奏からソロ回しを重ねるうちにいつの間にかハーモニカ・ブルースになっていたり、舞踏に目を奪われたりしているうちにどんどんと時間が過ぎ、全員で突進するような演奏の中「頭脳警察」と大きく書かれたツイン・リバーブが運び込まれた。

再びPANTAがステージに現れ、ディスク・フロントのゼマイティスをかき鳴らすとドラムが続き、あのリフをホーン・セクションが再現した最高にゴージャスな「ふざけるんじゃねえよ」が始まった。続いてドラムとパーカションが総出でイントロを奏でた「マラッカ」。キメのフレーズはホーンが受け持ち、長尺のギターソロが混沌さを倍増させていく。PANTA×渋さの最後は「さようなら世界夫人よ」。PANTAのアコギとトランペットによるイントロに始まり、ソロは片山広明のテナーだ。演奏が終わる前にPANTAは去り、渡部真一がその名を何度も叫ぶ。

PANTAとのセットが終わると不破は寂しそうに「もう寝るしかない」とこぼしていたが、しかしここからが長かった。もうひとりのゲスト、ヒューマンビートボックスの太華は持ち技を出し切ってもなかなかステージから降ろしてもらえない上に去り際には紹介もされず、不破は煙草を吸うし何人かの出演者も出たり入ったり酒頼んだりと自由過ぎ。ようやくいつもの如く「本多工務店のテーマ」で盛り上がって大団円と思いきや、他のメンバーが退場したにも関わらずステージにひとり居座った石渡明廣がドラムを叩き始め、戻ってきた不破がベースを少し弾いたものの自分もドラムセットに座り、演奏に加わるメンバーも居れば片付けを始める連中も居るし、さっさと帰る客フロアに残る客と本当に自由。冗長な箇所も含めて、全てが音楽、全てがライヴ、そんな4時間弱だった。

 

2018年1月8日 渋谷・TSUTAYA O-EAST
新春恒例 LIVE 2018 O-EAST
渋さ知らズ大オーケストラ
ゲスト : PANTA / 太華

【渋さ知らズ大オーケストラ】
北陽一郎(tp) 石渡岬(tp) 辰巳小五郎(tp) 松本卓也(ss,ts) 立花秀輝(as) 川口義之(as) 登敬三(ts) 片山広明(ts) 鬼頭哲(bs) RIO(bs) 高橋保行(tb) 中根信博(tb) 菱沼尚生(tuba) 石渡明廣(g) 加藤一平(g) ファンテイル(g) ヒゴヒロシ(b) 小林真理子(b) 太田惠資(vl) 山口コーイチ(key) エマーソン北村(key) 松村孝之(per) 関根真理(vo.per) 大西英雄(per) 山本直樹(ds) 磯部潤(ds) 藤掛正隆(ds) 渡部真一(vo.act) 玉井夕海(vo) ペロ(dance) さやか(dance) ボス(act) 宝子(舞踏) 東洋(舞踏) 若林淳(舞踏) すがこ(お調子組合) あすか(お調子組合) 展子(お調子組合) 不破大輔(ダンドリスト) 他
【ゲスト】
PANTA(g,vo) 太華(ヒューマンビートボックス)
【スタッフ】
田中篤史(音響) 石川葉月(音響) 鈴木章夫(照明) 河内哲二郎(美術) トックン(美術) 横沢紅太郎(美術,映像) 藤中悦子(物販) 村田善一(写真) 梅田航(収録) 逵紀寿(収録) 川原純(制作) 中谷潤(制作) 杉澤響平(制作) 馬渕仁彦(制作) 他

<PANTA>
Bonsoir John-John(France Gall/日本語詞:PANTA)
メール・ド・グラス ~ エーデルワイス
ナハト ムジーク(with石渡明廣)
七月のムスターファ(with石渡明廣)

<PANTA+渋さ知らズ大オーケストラ>
ふざけるんじゃねえよ
マラッカ
さようなら世界夫人よ

2017年最後のワンマン・2017年12月28日 大岡山 Goodstock Tokyo

2018年1月15日
ライブレポート, PANTAレポート

PANTAがGoodstock Tokyoに最初に出演したのは開店間もない2016年4月のこと、恐らく弾き語りでのワンマン・ライヴはこのときが初めてだったのではないかと記憶している。その後はGoodstock Tokyoで断続的に『PANTA アコースティック ソロライブ』が行われ、2年も経たないうちにソロで北海道や関西、九州ツアーが組まれるまでになったのだ。

この日は今年の活動のエッセンスを散りばめたようなセットリスト。オープニングに歌うことが多かったという、ルースターズに詞を提供した「鉄橋の下で」から始まり、発売30周年を迎えたアルバム『クリスタルナハト』の曲に繋いでいく。このところ「エーデルワイス」の一節を加えて歌われるようになった「メール・ド・グラス」や、「Again & Again」と「ダマスカス」を前後に配した「ナハト ムジーク」3部作も披露され、昨今のきな臭い情勢を反映した空気のまま1部の最後は「七月のムスターファ」。

2部は先頃亡くなった赤軍派議長・塩見孝也への餞のように「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」から始まった。続けて「人間もどき」に雪崩れ込んだのは、1990年11月12日『即位の礼』の日に頭脳警察(PANTA+TOSHIの二人編成)が出演した同志社大学『超非国民集会』のセットリストに倣ったものらしい。

会場がすっかり真っ赤に染まった後はカヴァー大会。ボブ・ディラン作の「マイティ・クイン」や、PANTAが出演した映画『いぬむこいり』の片嶋一貴監督が日本語詞を書いた「アイ・シャル・ビー・リリースト」が掠れ気味なのに艶やかな声で歌われるとヴォーカリストとしての魅力が全開になる。スウィート路線からの「メキシコ式離婚」「Will You Still Love Me Tomorrow」に加えて田端義夫や佐渡山豊も歌った沖縄の流行歌「十九の春」まで飛び出した。

本編の最後は「来年が少しでも良い年になるように」と前置きされた「万物流転」。アンコールでは遊びに来ていた菊池琢己が呼び込まれ、先日のUNTI X’masアフターパーティーでも披露されたローリング・ストーンズの「As Tears Go By」からスタート。中谷宏道を初めとする旅立ってしまった仲間たちに捧げるように歌われた「奴と俺とおまえと」、やはり先日この世を去った妹尾隆一郎がレコーディングに参加した「ロックもどき」などが次々に披露される。

そして最後はやはり「さようなら世界夫人よ」。今年の3月に『ビクター・ビンテージ・ロック 〜日本のロック名作選〜』の一環として『頭脳警察セカンド』が再発されたことに端を発して「さようなら世界夫人よ」がJASRACに登録された頃から、PANTAがこの曲を新たに捉え直したように歌の説得力が増しているような気がする。それはこの歌詞がますます現実味を帯びている世情も相まってのことなのだろうが、頭脳警察50周年に向けて天皇の生前退位もあり同時多発的に事件が起こりそうな予感も漂ってしまうのだった。

2017年12月28日 大岡山 Goodstock Tokyo
PANTA アコースティック ソロライブ
出演 : PANTA(vo,g)
ゲスト : 菊池琢己(g,cho)

<1部>
1. 鉄橋の下で
2. メール・ド・グラス~エーデルワイス(Edelweiss)
3. 夜と霧の中で
4. Again & Again
5. ナハト ムジーク
6. ダマスカス
7. 七月のムスターファ

<2部>
8. 世界革命戦争宣言
9. 赤軍兵士の詩
10. 人間もどき
11. マイティ・クイン(The Mighty Quinn)
12. I Shall Be Released
13. メキシコ式離婚(Mexican Divorce)
14. Will You Still Love Me Tomorrow
15. 十九の春
16. 万物流転

<Encore : with 菊池琢己>
17. As Tears Go By
18. 奴と俺とおまえと
19. ステファンの六つ子
20. ロックもどき
21. さようなら世界夫人よ

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