• TOP
  • 最新情報
    • 一覧
  • PROFILE
    • 頭脳警察
    • PANTA
    • TOSHI
    • DISCOGRAPHY
  • LIVE
  • SHOP
  • SPECIAL
    • 会員限定動画
    • FACEBOOK
    • TWITTER
    • INSTAGRAM
    • FAMILY BLOG
    • LIVEレポート
    • COLUMN
    • PANTA暴走対談
  • FANCLUB
    • 新規会員登録のご案内
    • 会員ログイン
    • お問い合わせ

LIVE REPORT

17年目のUNTI X’mas、49年目の頭脳警察

2018年1月8日 ライブレポート, 頭脳警察レポート

PANTAファンにはお馴染みのUNTI X’masが今年は渋谷ラ・ママで行われた。2001年に「PANTA・21世紀Live VOL.2 〜X’ masなんか要らない〜」と題して開催された”アンチ”クリスマス・イヴェントも今年で17年目を迎えたのである。そもそもはPANTAが「クリスチャンでもないのにクリスマス、クリスマスって騒ぐんじゃねえよ」という強い思いで始まったのだが、映画『沈黙 -サイレンス-』で隠れキリシタンを演じ、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』では養護施設の園長先生役で子供たちとクリスマス・ソングで盛り上がってしまったのだから、いくら役の上とは言え今年は炎上必至と思ったのか、オープニングでローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」が流れる中、PANTAは十字架を背負って登場したのだった。

トップバッターはホノオミカ。キノコホテルの妹分的なバンドで、ギターレスのオルガン・トリオにヴォーカルという、ドアーズと同じ編成。昭和歌謡テイストの曲調とコンセプチュアルな歌詞、派手目のアクションも交えて満員に膨れ上がった会場を暖めていく。

転換の間にはPANTAがこれまでのステージで着用したTシャツや革パンが抽選で次々とプレゼントされていった。今回は2年後に迫った頭脳警察50周年へのキックオフという意味合いもあり、プレゼントの他にも『頭脳警察1』のジャケットを用いた三億円事件の犯人の顔出しパネルが用意されたり、新たなPANTA/頭脳警察ファンクラブの設立が発表されたりと、例年にも増して賑々しく進行していく。

続くモモナシは鍵盤を加えたトリオ編成。メンバーを加えてもデュオのままでも彼らの芯となる部分は変わらない。この日の印象としては上村美保子のヴォーカルがより前面に押し出されて、より立体的になった感じと言うべきか。ピアノとの相性も良く、1曲目の「君に贈る」が始まるや否や歌の世界に拡がりが感じられたのである。頭脳警察のベーシストでもあるJIGENが奏でるアコーステック・テナー・ベースの素晴らしさは言うまでもないが、上村の歌の表現力が増していることもひしひしと感じられたコーナーだった。

そしてこのイヴェントのレギュラー、アキマツネオは盟友・石田光宏と田中未希(BARBERS)とのアキマ・ユニットで登場、マルコシアス・バンプ時代の曲をブチかましてくれた。スウィート路線のライヴでは探り探りのようにも見えた田中未希もこの日ばかりはとても思い切りの良いピッキングでベースを唸らせ、アキマ&イシダと渡り合っていく。石田光宏のパワフルなドラムも相まってアキマツネオも遠慮会釈なく歌い、ギターソロを弾きまくった気持ちの良い時間が過ぎていった。

トリはもちろん頭脳警察。マリー・ラフォレの「Marie Douceur, Marie Colère」(ストーンズ「黒くぬれ!」のカヴァー)に乗ってメンバーがステージに現れると、PANTAが切々と”アンチ”クリスマスな気分を訴える「Why? Christmas(White Christmas)」に続けてJIGENが「銃をとれ!」のイントロを轟かせた。すかさず樋口素之助がシンバル多めでやんちゃなドラムを畳みかけてくる。ヴェテラン揃いのメンバーの中で噛み合わない場面もあったことは事実だが、頭脳警察50周年に向けてこの若さが起爆剤になっていくのかも知れない。しかしながらもっとやんちゃだったのはフロントのふたり、PANTAとTOSHIだ。とくにTOSHIは潔くコンガとボンゴのみに絞ったセットを手数多めに叩きまくり、曲の色を塗り替え続けたのである。そして時折マイクに向かって歌う。「落ち葉のささやき」のサビをPANTAとふたりで歌う様は、この曲を新たに生まれ変わらせた瞬間である。そしてエンディングをPANTAが見失うやTOSHIが「PANTAが間違えた」と囃し立て、PANTAが負けじともう一度演奏し直すとTOSHIが「負けず嫌いのPANTA」とやり返すという、ガキの頃のままのような関係性も垣間見えた。「光輝く少女よ」「白い森」といったこのところの定番ではない曲も織り交ぜつつ、本編最後はやはりと言うべきか、45年の時を経てJASRACに登録されたという「さようなら世界夫人よ」。森下”Bookie”寿一のオルガン風のキーボードがこの曲の普遍性を体現するように会場に漂っていったのだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

メンバーがステージに居座ったままアンコールが始められ、アキマツネオ、ホノオミカを迎えた「クリスマスなんていらない(コミック雑誌なんかいらない)」では菊池琢己とアキマのギターバトルで盛り上がり、しかもPANTAも含めてゼマイティスが3本揃ったものだからやかましいことこの上ない。そして再び頭脳警察のメンバーのみに戻って演奏されたのは、先月旅立った中谷宏道に捧げた「Again & Again」。頭脳警察の曲ではないが、TOSHIのコンガが打ち鳴らされるとやはりZKの刻印が押されるのである。

インターバルが置かれた後に開かれたアフター・パーティーではGONZO、吉開りりぃが大人なクリスマスを、”沖縄アヴァンギャルドテクノアイドル”Tincyが元気なクリスマスを演出し、すっかりラ・ママを聖なる夜に染め上げた後はPANTA&菊池琢己&森下寿一がスウィートなナンバーを披露したのだった。クリスマスっぽくなかったのはドリンクカウンターに置かれたおでん鍋だけだったのかも知れない。

2017年12年24日 渋谷 La.mama
UNTI X’mas 2017
The Passion of PANTA
〜 頭脳警察 五十周年始動! The beginning of BRAIN POLICE’s 50th Anniversary 〜

出演:
頭脳警察(PANTA / TOSHI / 菊池琢己 / JIGEN / 森下寿一 / 樋口素之助)
アキマ・ユニット(アキマツネオ / 石田光宏 / 田中未希)
モモナシ(上村美保子 / JIGEN / 井高寛朗)
ホノオミカ

OPENING SE : Sympathy for the Devil by The Rolling Stones
<ホノオミカ>
<モモナシ>
<アキマ・ユニット>

<頭脳警察>
SE : Marie Douceur, Marie Colère(Paint It Black) by Marie Laforêt
Why? Christmas(White Christmas)
~銃をとれ!
飛翔<ひらめく旗の下で>
夜明けまで離さない
落ち葉のささやき
光輝く少女よ
白い森
七月のムスターファ
時代はサーカスの象にのって
ふざけるんじゃねえよ
さようなら世界夫人よ

クリスマスなんていらない(コミック雑誌なんかいらない) with アキマツネオ、ホノオミカ
Again & Again

≪アフター・パーティー≫
<GONZO>
<吉開りりぃ>
<Tincy>

<PANTA & 菊池琢己 & 森下寿一>
君かげらふも
涙あふれて(As Tears Go By / The Rolling Stones)
メキシコ式離婚(Mexican Divorce / Burt Bacharach)
Will You Still Love Me Tomorrow(The Shirelles)
奴と俺とおまえと

Back

A STARRY website – terms / privacy / asct –
Copyright (C) PANTA&Zuno-Keisatsu + brainsync. All rights reserved.