“生前葬じゃないから”と、PANTAは何度も言った。確かにシークレット&サプライズで集まった豪華な面々が頭脳警察のナンバーを次から次へカヴァーするとなると、そう言ってもおかしくない。本人にも全容が知らされてないのであれば、なおさら、“生前葬”感も高まるというもの。
PANTAは1950年2月5日生まれ。TOSHIは1950年2月2日生まれ。先日、ともに70歳になった。杜甫曰く“人生七十古来稀なり”からの“古希”とはめでたい限り。しかも二人には好々爺などという古のイメージはない。実際のところは満身創痍かもしれないが、その音楽や活動は元気そのもので、おとなしく老後を過ごすなんていう気はなさそうだ。
この日、2月2日(日)に東京・渋谷「La-mama」で開催された「イベント」は“古希を迎えた二人を祝い、縁の深いミュージシャン・タレントが一堂に集い、頭脳警察の歌を歌う一大パーティライブを行います! ゲストと内容は二人に完全シークレット。なので告知も完全シークレット!”という触れ込みで、当然の如く、内容は詳らかにされていない。まさに闇鍋状態だが、それでも二人の古希を祝おうと、多くの観客が詰めかける。立錐の余地のない、すし詰め状態。観客も高齢者が多いため、酸欠になるのではないか……危険との隣り合わせだ(!?)。
まずは崔洋一監督の乾杯の挨拶。彼が挨拶を終えると、華やかなコスチューム姿のアップアップガールズ(仮)がバースディ・ケーキを持ってステージに登場。ケーキの蝋燭の火を吹き消すと、4時30分に及ぶ、3部構成の“GREATEST COVERS”、もしくは“TRIBUTE TO ZK”とでもいうべき、壮大な古希のお祝いの幕が切って降ろされた。
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