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THE BRAIN POLICE FAMILY BLOG

スーブニールの頭脳警察 ~有限の未来への由来書き~ Vol.8

2019年9月11日 須田ブログ, ファミリーブログ

 「創作におけるエゴ」とは何か。その答えは「やかましい俺のロックめ」にあると思っている。その答えは遠藤賢司の「プンプンプン」にあると思っている。私がはじめて「プンプンプン」を聴いたのは中学生のときだった。それ以来、この曲が私にとってのロックの背骨のようなものになった。

 つまり「創作におけるエゴ」とは、ある受け手にとって、その後の人生を大きく、あるいは小さく揺さ振る「なにか」なのだ。この「なにか」は、多くの人には馴染まないかもしれない。けれど違和感なくして、または違和感を躊躇して、創作物に永遠の命を吹き込むことはできない。

 無意識にしろ意図的にしろ、エゴを表現せざるを得ない稀有な創作者が、いつの時代にも存在している。ある日、創作者は自分のなかの「なにか」に気づく。それはやかましくて黙っていてくれない。息もつかせてくれない。そして、「なにか」を表現すれば表現するほど「自分の悲鳴が聞こえるだけ そう自分を叩いているんだもの(遠藤賢司「プンプンプン」より)」と苦しむことになる。

 2018年11月3日、私は六本木のBillboard Live TOKYOにPANTA&HALを観に行った。Billboardは、私が最近もっとも足を運ぶ店だが、ここに来るたびに「伝説のソウルバーGeorge’sは、どこにあったんだろう。この辺のはずだけど」と気になってしまうのだ(残念なことに、私はGeorge’sに行ったことがありません)。

 TOSHIからGeorge’sの話を聞いたのは、2004年だった。70年代、TOSHIとPANTAはよくGeorge’sに遊びに行ったというのだ。

 幅2メートルほどで奥行きも10メートルほどしかなかったGeorge’sは、毎晩のように米軍兵であふれ、朝まで最新のソウル・ミュージックがジュークボックスから流れていたという。当時はTOSHIも酒を飲まなかったので、コーラだけで朝まで時間をつぶした。黒人兵も白人兵も目つきが異様で、米軍兵同士の乱闘が年中あったが、酒を飲まなかった分、少し俯瞰した視点で彼らと付き合えたとTOSHIは振り返る。

 そんなGeorge’sを経営していたのは、岡田信子さんという女性だった。彼女とデートを希望する米軍兵や日本人常連客の車の列が、防衛庁の前から乃木坂駅まで続いたという。

 90年代末、TOSHIが関西でライブをしたとき、「昔、George’sによく遊びに来てくれたわよね。久しぶりね」と岡田さんが遊びに来てくれた。「憶えていてくれたんだね。30年近く会っていなかったから、あれはうれしかったなあ」とTOSHIは微笑んだ。ただ、TOSHIも私も、すでに岡田さんが他界していたことを知らなかった。彼女は病気で2001年に旅立たれていたのだ。

 防衛庁に隣接していたGeorge’sは、東京ミッドタウンの再開発で西麻布に移転して、現在も営業している。

 六本木時代のGeorge’sには、多くの海外ミュージシャンが足を運んだ。サインを残したミュージシャンだけでも、ジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、ナタリー・コール、ホイットニー・ヒューストン、オーティス・クレイ、クール&ザ・ギャング、ホール&オーツ、グラディス・ナイト、ジャネット・ジャクソン、ソロモン・バーク、チャカ・カーン、テンプテーションズ、ブライアン・アダムス、ビリー・ジョエル、レニー・クラビッツ、ローリング・ストーンズ、エアロスミス、ヴァン・ヘイレン……などなど。

 これらのサインやポスターは、いまもそのまま西麻布の店に貼られているらしい。いまからでも遅くはない。ぜひ、頭脳警察もサインを残して欲しい。岡田さんがライブに来てくれたほどの間柄なのだから、ソウル・ミュージックから遠い頭脳警察にも、十分その権利はあると思う。いや、これは頭脳警察ファンのエゴかな。

【参考資料】

Wikipedia:ジョージス(https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージス)

Soul Bar George’s ホームページ(http://www.georgesbar.co.jp/home.html)

(フリーライター:須田諭一)-

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