頭脳警察、初めての“配信行為”――進化する“恐竜”の2020年
市川清師
頭脳警察は時代遅れの恐竜、“50周年”を契機に伝説と神話の彼方へ消えると思ったら、然に非ず。新型コロナウイルスに浸潤され、緊急事態宣言に慌てふためく2020年という“時代”といまの“東京”を無骨ながらも心と身体を抉る言葉とビートの刃で差し違えてみせるのだ。
7月18日(土)から東京・新宿「K’s cinema」で頭脳警察のドキュメンタリー映画『zk / 頭脳警察50-未来への鼓動-』(末永賢監督)が結成50周年企画の一環として上映される。この“配信行為”は彼らにとっては“最初で最後!?の無観客配信ライブ”らしい。本来であれば、同映画の公開に際して、様々なイベントなども用意されていたはずだが、今回の緊急事態による窮余の策とも取れないこともない。いずれにしろ、彼らなりに“今やるべきことをやる”ではないだろうか。
頭脳警察の“ホームグラウンド”である東京「渋谷 La.mama」で、6月28日(日)に無観客で「TwitCasting(ツィキャス)プレミアム」で公開される生ライブ配信、彼らの登場をまだか、まだか、と、開演時間の午後8時前からモニターの前で首を長くして待つ、というのは嘘(笑)。同時間は都合が悪く、アーカイブでの視聴(6月28日、午後8時の配信開始から2週間、アーカイブ配信される)になった。
モニターを見ていると静止画像が切り替わり、いよいよ、ライブが始まるかと思ったが、いきなり映画『zk / 頭脳警察50-未来への鼓動-』の予告編が始まる。その後も静止画像と予告編が繰り返される。アーカイブだけかもしれないが、流石、30分もそれらを見せられたら、アクセスする場所を間違えたのかと思ってしまう。この辺、配信する際のフォーマットがまだ、ちゃんと確立されてないのかもしれない。今後、それらが解消されることによって配信ライブという新しい形態が定着していくのだろう。
以下はこちら→https://ameblo.jp/letsgosteady/entry-12609000886.html