1969年結成し、今年50周年を迎える頭脳警察。不動のメンバーであるPANTAが2月5日、TOSHIGA2月2日に69歳の誕生日を迎えるため69歳=ROCK YEARと称し頭脳警察50周年の幕開けとなる生誕祭を2月3日渋谷La-mamaで多彩なゲストを招いて行なった。
会場に集まったのはファンクラブ会員と二人に馴染み深いゲストのみでアットホームな中で行われた。
PANTAとTOSHIの挨拶に続き、ファンクラブからケーキが運び込めれると会場よりバースデーソングのプレゼント。アップアップガールズ(仮)から花束を渡されると映画監督・崔洋一さんが登壇。二人に祝福を送り乾杯の発声を取ると華々しくパーティが始まった。
歓談後、ゲストの公演が始まる。最初に表れたのはワハハ本舗の新人女優・石原奈津美。座長でポカスカジャンの大久保ノブオと登場。大久保がプロデユースをする80年代アイドルイメージする曲「真夏のコバルト」を熱唱。「出演が決まってからずーっとお腹が痛かった」という石原に「舞台度胸をつけるために連れてきました」という大久保。「歌い終わってもお腹が痛いです」という石原に会場からは暖かい拍手が送られた。
続いて登場したのは4人組女性コーラスユニット「La⭐️Busguides(ラバスガイドス )」。日本語のオリジナル歌詞をディスコ曲に乗せて歌うスタイルは広い年連想にファンを持つ人気グループ。バスガイドの衣装でサム・クックの「ツイストで踊り明かそうを」を「ツイストでならねば」とアレンジし熱唱。普段、PANTAが移動の車中でヘビーローテーションで聴いている地雨だけあって実力は十分。会場の声援を受けていた。
前半最後のゲストはアイドル・アップアップガールズ(仮)。実はPANTAとの付き合いは結成当時の8年前の「夏の魔物」に遡る。活動の折々に顔を出していたPANTA=頭脳警察の50周年のOPENINGに駆けつけてくれた。まずはオリジナル曲「私達」を披露。2曲目には澤竜次(黒猫チェルシー)をバックにアキマツネオ とMarc Bolan & Gloria Jones 「To Know You Is To Love You」をメンバー全員でデュエット。キーも低くリハーサルも数回足らずの中、見事に歌い上げ会場に華を添えた。
しばしの歓談の後、舞台上には映画人が大集合。崔監督、片嶋監督、廣木監督、井土紀州監督、脚本家の井上淳一、小川智子、女優の嶋田博子が一堂に会し映画人PANTA、そして頭脳警察への思いを語る。そこで、現在、撮影中の頭脳警察のドキュメンタリー映像を公開。プロデユーサーを務める片嶋監督から公開に向けファンドを開始したことが発表巣されると崔監督より「皆さん、この詐欺行為に乗ってみようか!」の声が上がる。公開まで大いに期待が持たれる。
文学界を代表して歴史小説家の伊東潤が登場。スージー・クアトロのライブを日比谷野音に出かけ頭脳警察に出会ったことを告白。デビュー作「武田家滅亡」をアルバム化した金属恵比寿のギタリスト高木大地を始めメンバーを壇上に上げる。元頭脳警察のドラム後藤マスヒロに会場が湧いた。
最後に音楽界を代表して音楽プロデユーサー高垣 健が登壇し、人間味あふれるエピソードを披露。開場が大きな笑いを導いた。
この後、PANTAの衣装とTOSHIの絵画の特別オークションコーナに。その時、TOSHIが壇上に上がり、現在闘病中の遠藤ミチロウへの応援を呼びかけた。これも会場の気持ちが一つなる瞬間だった。
ここから後半のゲストコーナーを開始。まず登場をしたのは現在活動して休止中の黒猫チェルシーのギター澤竜次が登場する。アコースティックギターを抱え「頭脳警察1」を聴いた時、部屋の窓を誰かがぶち破り襲われるんじゃないかと思うほどの緊張感を味わったと告白。会場の共感を集める中で、最初の自作の曲、父の従姉妹の旦那さんのお兄さんという本当に遠い遠戚に当たる岡林信康の「今日を越えて」を熱唱!会場の空気を一気に熱いものに変える。
そして先ほどアップアップガールズ(仮)と共演したアキマツネオ が登場。アコースティックギターで[Dear friend]を歌う。PANTAlと自分の髪の毛をもとにした軽妙なエピソードで笑いを誘った。
最後のゲストは武藤昭平。映画「いぬむこいり」でPANTAと共演。昨年は食道ガンの治療で1年間休養し先日見事に復帰したばかり。今回は頭脳警察のために参加をしてくれた。曲はスティングの「Englishman in New York」。哀愁のある歌声が会場全体を包み込んだ。
いよいよ大トリは頭脳警察。新衣装に身を包んだ二人がステージに上がると会場のボルテージの一気に上がる。PANTAがかき鳴らすギターで始まった「銃をとれ」。間髪を入れずに「少年は海へ」。
「19歳の時、1969年に作った頭脳警察がまさか50周年でみんなにお祝いをしてもらえるなんて思ってもいませんでした。本当にありがとう!」
「だから俺は笑ってる」そして「さようなら世界夫人よ」。歌が始まるとポカスカジャンの大久保ノブオがステージに上がりハープで参加。さらに哀愁ある楽曲へと作り上げる。
静まった会場が一度暗くなる。会場に流れるのは「Who Are The Brain Police? 」観客が息を飲む中、新たなメンバーが楽器を持って壇上に上がり黙々とセッティングを始める。ドラムの樋口素之助、ギター・澤竜次(黒猫チェルシー)、ベース・宮田岳(黒猫チェルシー)の3人だ。
「Gesang Des Soldaten Der Roten Amee!」
PANTAの叫びが一閃会場に響くと始まる「赤軍兵士の詩」。会場のボルテージが最高潮に上がる中で、TOSHIのパーカッションが打ち鳴らされ「Blood Blood Blood」へ。会場は興奮のるつぼへと叩き込まれる。新たなメンバー3人の荒削りでハードな演奏が過去の頭脳警察に別れを告げるべく高らかにファンファーレを打ち鳴らす。怒涛の演奏はそのまま「銃をとれ」へ。一気に流れ混んだ頭脳警察の演奏は会場の魂を一つにするべく50年の歴史すら置き去りにして新たなステージへと駆け上がって行った。
アンコールの声の中、改めてステージに上がった5人。
「彼らは90年、我等頭脳警察が再結成をした時に生まれた世代です。このメンバーでどこまで行くかわかりませんけど、やらせてください」。
PANTAの言葉とともに幕を開けた頭脳警察の50周年。期待と熱を持って待て!
写真/SHIGGY吉田 岩松喜平 文/DJtaba
頭脳警察リリース予定
今秋、50周年NEWオリジナルアルバム発売予定
頭脳警察 今後のLIVE予定
「頭脳警察 搖れる大地に」
結成50周年1stライブ ~ 初の野外天幕に挑む
この芝居で初めて協働するPANTAが頭脳警察50周年記念ライブを天幕で敢行!! つねに歴史から逸脱し続けてきた日本ロックを代表するバンドが現代河原者徒党の砦に顕現。
頭脳警察 PANTA TOSHI
G. 澤竜次 / B. 宮田岳 / Ds. 素之助
ゲストKey:おおくぼ けい
日時 2019年 4月 7日(日) 受付開始18:00 開場 18:30 開演 19:00
場所 新宿 花園神社 水族館劇場特設天幕(テント)劇場にて
料金 前売: ¥6,000(消費税込)当日: ¥6,500(消費税込)
■「頭脳警察 搖れる大地に」結成50周年1stライブ
前売券:6,000円
プレイガイド一般発売
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:146 – 247 )
ローソンチケット0570-084-003(Lコード:71045 )
e+(イープラス) http://eplus.jp
水族館劇場一般前売り発売 問い合わせ
■「頭脳警察 搖れる大地に」前売券:6,000円
■「頭脳警察 搖れる大地に」+「Nachleben 搖れる大地」セット前売券:9,000円
お申し込みはメールか電話にて(ticket.suizokukangekijou@gmail.com、090-3864-2964)、
チケット代は当日木戸にて精算
■当日券:6,500円 ←当日券の有無は必ず電話などでご確認ください。