duo MUSIC EXCHANGE presents
『夕刊フジ・ロック「頭脳警察7」コンプリート with BRAINPOLICE UNION』
オフィシャルライブレビュー
市川清師
「Let’s Go Steady――Jポップス黄金時代 !」
いまから30年前、1990年11月21日に『頭脳警察7』がリリースされた。頭脳警察は1990年6月15日に15年ぶりに復活。そして嵐のように日本ロック・シーンを駆け抜け、1991年2月27日に“自爆”した。1990年から1991年まで、1年間の期間限定で復活した頭脳警察の嚆矢となるアルバムが頭脳警察の7枚目のアルバム『頭脳警察7』ではないだろうか。PANTAとTOSHIはマルコシアス・バンプの秋間経夫(G)や佐藤研二(B)、ザ・グルーヴァーズの藤井一彦(G)、下山アキラ(B)、元The ピーズの後藤升宏(Dr)、PANTA&HAL後のPANTAのライブやレコーディングを支えた中山務(Kb)など、年齢差は約10歳から15歳という下の世代とともに作り上げた起死回生の復活作である。ひょっとしたらこの日、会場に来ていたオーディエンスにとっては同作がリアルタイムで初めて聞いたアルバムではないだろうか。『頭脳警察セカンド』(1972年)が思春期真っ只中、リアルタイムで聞いたという世代は、既に絶滅危惧種(失礼!)、PANTAとTOSHI以外は存命してないのではないだろうか――というのは悪い冗談だが、時の経過は早く、世の中には危険がいっぱい、それもあながち、冗談で済まされないところもある。
11 月30日(月)、東京・渋谷「duo MUSIC EXCHANGE」で開催された『夕刊フジ・ロック「頭脳警察7」コンプリート with BRAINPOLICE UNION』。夕刊フジが主催する“大人向けのロック・フェス”である「夕刊フジ・ロック」へのライブ出演は昨2019年11月25日(月)に同じく「duo MUSIC EXCHANGE」で開催された「夕刊フジ・ロックPLUS2頭脳警察『Right Left the Light〜ど真ん中から叫んでやる』 頭脳警察50周年3rd」以来になる。夕刊フジと頭脳警察、相性がいいのか、悪いのかわからないが、現在の流行りに目もくれず、拘りの人選と意外な企画で、イベントを開催してくれるのは嬉しい限り。
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